あなたのお気に入りのトリマーはどんな人?

 

突然ですが皆さまは、愛犬のトリミングで通っているサロンでお気に入りのトリマーはいますか?

 

 

「もちろん、いるわよ!トリミングが上手だからいつもその人にお願いしてるわ」

 

「う~ん、とくにお気に入りはいないけど、誰が担当しても仕上がりは変わり無いから誰でもいいわ」

 

「カットは普通だけど、病気やフードについての知識がとにかく豊富で頼りがいがあるのよ~」

 

「いつも担当してもらってるトリマーさんは誠実で話しも合うから気に行っているわ」

 

 

さまざまな声が聞こえてきそうですが、皆さま色々な基準でのお気に入りのトリマーがいるんですね。

 

 

トリミングすることが仕事の業種ですが、やはりそこはサービス業であり接客業でありますから、

いくらカット技術が素晴らしくても、ぶすっとした表情で気持ちの込もっていない接客をしているトリマーは

お客さんに好かれることもなく、指名されることなんて絶対に無いですよね。

 

 

私だって、もし飼い主さんの立場だったら、いくらトリミングが上手でも、愛想が無く感じが悪いトリマーさんに

お願いしたいとは思いませんし、そのサロンに行くことも嫌になってしまいますよね。

 

 

いくら他のスタッフが一生懸命サービスを提供して、気持ちの良い接客をしていたとしても、

たった一人のスタッフが適当なサービスと接客をしていれば、サロン全体としての評価を

落としてしまいます。

 

 

どの業種でも同じですが、お店側とお客様という立場の前に、同じ感情を持った人間同士のやり取りですから、

お互いに相手への気遣いや想いやりが大切だと思うんです。

 

 

そして私達ペットサロンの場合ですと、飼い主さんへの気遣いなどはもちろんですが、

言葉の話せない愛犬の一番の味方であり、良き理解者、代弁者であることが

求められます。

 

 

私達はトリミングを通して、普段、飼い主さんが気づいていない様々な愛犬からのSOSを

伝えなければいけないし、飼い主さんの間違った認識や愛情により、愛犬に

負担がかかっている状況であれば健全な方向へと導いてあげなくてはいけません。

 

 

飼い主さんの間違った認識や愛情というのは、時に愛犬をとても苦しめてしまう結果になることがあります。

 

 

例えば、ワンちゃんの習性を理解しておらず、人間の子供と同じような感覚で育ててしまうという方はけっこう多いと思いますが、

子犬の頃から要求吠えをする度に人間の赤ちゃんと同じように抱っこしてあやし、しまいには抱っこひもで

おんぶした状態のまま家事などをこなしてた方の愛犬は、極度の分離不安症となり、

 

 

ペットホテルはもちろん、トリミングなどで一時的に預けるだけでも、飼い主さんと離れることにより、

とても大きな精神的負担がかかってしまい、トリミング時の体力の消耗と重なり、

帰宅後に体調を崩してしまうということはよくあることですが、

 

 

これもトリマーが普段の飼い主さんとの会話の中やトリミングでお預かりしている時の様子で

ある程度の原因は把握できるでしょうから、それを原因がわからずに困っている飼い主さんへ

普段の接し方から変えていくようアドバイスして一緒に解決していけるようにサポート

してあげる。

 

 

また違う例えだと、見るからに全身がアレルギー症状で脱毛しており、皮膚も真っ赤になって

常に痒がっているというワンちゃんがよくいるのですが、飼い主さん的には病院に通って

薬を飲ませているけど、ぜんぜん良くならないからと、

 

 

生まれつきのアレルギー体質だから一生治らないと諦めている様子でしたが、

ホテルに来た時に持ってきたフードを見てみたら、なんと添加物盛り沢山の

安フードだったので、もしかして食物アレルギーかも?

 

 

そう思って良質なフードに切り替えるようにアドバイスしたところ、あんなに病院に通っても

酷くなるいっぽうだった皮膚がみるみるうちに改善していき、半年も経つ頃には

フサフサのキレイな毛並みになっていたということもよくあることでして、

 

 

結局、この子は生まれつきだから一生治らないと思い込んでいたことにより、

結果として、愛犬を苦しめてしまっていたということになります。

 

 

このようなことは、どこのペットサロンでもよくあることだと思います。

 

そしてこのような場面に遭遇した時に親身になってアドバイスしてあげれるか、それとも

飼い主さんと一緒になって「生まれつきだからしょうがないですね~」と、

その場の1回限りでは、ほとんど意味の無い薬用シャンプーを勧めて終わるのかで、

 

 

頼りになって信頼できるトリマーか、それとも適当で頼りにならないトリマーになるかが分かれると思いますね。

 

 

こういった対応の違いから、飼い主さんにとっての本当のお気に入りのトリマーというものが見つかるのでは

ないでしょうか。

 

 

ただ嫌われたくないからと、表面上だけ合わせて間違った認識や愛情によって苦しんでいるワンちゃんを

見て見ぬふりをするトリマーでしたら、真に飼い主さんに信頼されるトリマーにはなれないと私は思っています。

 

 

そして飼い主さんにとっても、自分が気分を害することを言ってこないトリマーを一番お気に入りのトリマーには

しないでいただきたいです。

 

 

たとえ言われて不快に思ったことでも、言われたことを冷静に考えてみて、自分の愛犬のためを

想って言ってくれたことだと気づいたのなら、どうか、勇気をもって伝えてきたトリマー

お気に入りのトリマーに入れてあげてください。

 

なぜ、このように言うのかといいますと、

 

 

今の時代は、十数年前のペットブーム最盛期の頃のように、定期的なトリミングをしなければ通常生活にも

支障をきたし、病気などのリスクを抱えてしまうにもかかわらず、全身絨毯状の毛玉で固まり、

 

 

爪は伸び放題で巻爪となり、皮膚を突き破っており、目元の毛と目ヤニが固まってほとんど前が

見えない状態で、肛門周りにもカピカピのいつのウンチなのかも分からないものがついていて、

 

 

当然のことながら、そのような状態になってからでないとトリミングに出してもらえないワンちゃんは

痛い思いしかしないトリミングが大嫌いなので必死に抵抗しながら体力を消耗し、精神的にも苦痛を

味わいます。

 

 

このような ”ネグレクト(適正飼育放棄)” の状態の子というのは、数十年前でしたら、とくに珍しいものではなく、

ごく普通にいましたが、動物愛護法が強化された今でしたら、完全に虐待ですね。

 

 

そして昔は私を含め、そのような状態でトリミングに連れてきた方に対して、ネグレクトであることを

真摯に伝えるトリマーは少なかったと思います。

 

 

それどころか、毛玉取りだけでも3時間、4時間以上かかってるのに

 

「大変お待たせして申し訳ございませんでした!」

 

「だいぶスッキリして可愛くなりましたね!」

 

「今回は初めてのご利用でしたので毛玉取り料金はサービスいたします!」

 

など、ワンちゃんの身のためのことよりも、自分が嫌われないように、飼い主さんを不機嫌にさせないように

そのようなことだけを考えた対応になってしまうことが多くありました。

 

 

「ご愛犬のためにも定期的にトリミングをしてあげてください、今の状態での飼育は虐待になりますよ」

 

 

このように飼い主さんに言ったとしたら、きっと機嫌を悪くして、もう利用してもらえなくなるかもしれない、

 

 

そう思うと怖くてなかなか言えずに愛想笑いでその場をやり過ごす、いつもそれの繰り返しなので

飼い主さんの認識も変わらず年2、3回来るトリミングの時はいつも同じ状態。

 

 

今思えば、飼い主さんから文句を言われようが、機嫌を損ねようが、そんなの関係無しに、

ワンちゃんの為に、しっかりと飼い主さんに伝えるべきだったと反省してます。

 

 

ペットサロンによっては、ネグレクト状態で連れてきた飼い主に対して、

 

どうしてこのような状態のまま放置してきたのか?

 

前回利用したペットサロンでは、この状態を見て何も言われなかったのか?

 

言われなかったとしてそのペットサロンの店名は?

 

などと厳しく追及し、あなたがしていることは立派な虐待になるんですよ、と飼い主さんに

対してしっかり伝えます。

 

 

なかには、「客商売なのにお客様に対して何様のつもりなの!?」

 

 

そのように反発される方もいらっしゃいますが、そのような飼い主さんは私達からすれば、

もはやお客様ではなく、犬を愛情なく飼育している適当な方という認識でしかありません。

 

 

一般的なサービス業としての感覚で考えたら、このように厳しく指導するお店というのは、

ありえないでしょうし、けしからん!となるでしょうけど、

 

 

言葉を話すことが出来ず、自分で飼い主さんに伝えることができないワンちゃんに

関わる仕事である以上、とても大事なことですし、むしろそう在るべきとさえ思います。

 

 

これからの時代、私達ペットサロンは、愛犬からのSOSを素早く飼い主さんに伝えるために

橋渡し役としての使命感を強く持ちながら、一人でも多くの飼い主さんに犬と一緒に

生活して良かった!そう思ってもらえるよう努めていかなければなりませんね。

 

 

皆さまも、真のお気に入りのトリマー、ペットサロンを見つけてくださいね(^^)

 

仙台のペットサロン BONNE QUALITE