多頭飼いってどうなの?

 

当店でもトリミングに来るワンちゃんが同じお家の子、ということが

最近、増えてきたように思います。

 

 

トリミングサロンによっては、同じお家の子が2頭以上でトリミングを利用すると

割引きしますよ、というサービスをしているサロンもありますよね。

 

 

当店にトリミングで通っているワンちゃんで2頭以上の多頭飼いをしている

お家の子達は、わりと仲良しの子が多いです。

 

 

なかには仲良しを通り越してお互いに依存しまくりで、トリミングの際も

隣同士のテーブルに並んで、お互いの存在を確認しながらじゃないと

情緒不安定になって鳴きはじめてしまうという(笑)

 

 

そんな子達もいましたね(^_^;)

 

 

”多頭飼いの飼育崩壊”などで、良くも悪くも

なにかと今注目されている多頭飼いですが、

 

 

実際のところ、どうなんでしょう?

 

 

「やっぱり何頭かでじゃれ合っている姿はとても微笑ましいし、なんか活気が

あって楽しい!お留守番もさみしくなくなるかも♪」

 

 

そのような結果になる方もいれば、

 

 

「先住犬との相性最悪!やっぱり2頭目を飼わなければ良かった!

あの店員、良いことしか言わないんだもんなぁ~」

 

 

このような悲惨な結果になる方も(>_<)

 

 

実際にトリミングに来る子達も、その形は様々で

 

 

お家では飼い主さんを取りあって、常に争いが

絶えないという子達でも、なぜかお店のプレイルームに

いる時は一緒に並んで、くっいていたりとか(笑)

 

 

普段お家で仲良しでいつも一緒にいる子達が、プレイルームでは、

まったく正反対の方向に離れて寝ていたりとか、

 

 

飼い主さんがお迎えに来て、飼い主さんのもとへワンちゃんを

連れて行ったときに足元でケンカが始まることなどもありましたよ(苦笑)

 

(↑じつはこの子達、お家ではよくケンカしてるそうです 笑)

 

 

2頭以上で多頭飼いする場合、同じ月齢の子を同時に飼い始めるのが

成功しやすいと言われていますが、

 

 

ほとんどの場合、先住犬が居て、あとから子犬を迎え入れるパターンが多いですよね。

 

 

私も以前、多頭飼いをしていた経験がありまして、

 

 

1歳の先住犬のウエスティと5歳の猫がいたところに訳あって

生後6カ月のチワワを迎え入れることになりました。

 

 

もともとは5歳の猫がいたところに1歳のウエスティを連れてきたのですが、

当然のように好奇心旺盛なウエスティは、猫に対して突進していきましたが、

頭に猫パンチ2発くらって、あっさり返り討ちにあいました(笑)

 

 

それ以降は適度に良い距離を保ちながらケンカすることもなく、

仲良く?生活していました。

 

 

そこに6ヵ月のチワワが来まして、猫に対しては、本能で敵わないことが

分かっているのか、最初から服従姿勢でした(笑)

 

 

そして歳が近いウエスティに対しては自分が優位に立とうとして、

オモチャやオヤツ、ベッドなども自分の物にしようと、唸るなどして

挑んでいきました、

 

 

その結果、、、

 

 

耳を咬まれて出血し、あえなく返り討ちに(笑)

 

 

その後も、あきらめずに2,3回ほど、挑んでいきましたが、

その度に返り討ちにあい、その後は挑むことなく、

ウエスティに対してゴマすりのような態度をとるように

なりました。

 

 

そうして、1番猫、2番ウエスティ、3番チワワ

 

 

というようにお家での序列がきっちり出来たので、

なんだかんだ平和に共存することができましたね。

 

 

やっぱり猫パンチはスゴイ!笑

 

 

たまに猫がヒマな時などは、チワワをねずみ代わりに追いかけまわして

遊んでいて、チワワは必死に逃げていました(^_^;)

 

 

私の場合、猫はさておき、犬種の組み合わせとしては、良くない組み合わせ

でしたが、うまいぐあいに猫がリーダーになってくれたことと、

 

 

 

ウエスティとチワワの力の差が歴然としていたおかげで、

それほど争うこともなく、序列が決まったという感じでした。

 

 

この犬同士に序列を決めさせる、ということには、よく二通りの考えを聞きます。

 

 

一つは、先住犬と後からの子が序列争いを始めた際は、よっぽどの大ケガ

まではしない範囲で飼い主さんは介入せずに犬同士に決着をつけさせる、

という方法。

 

 

これは、私の場合のように先住犬の力が圧倒し、大ケガすることもなく短期で

序列が決まるのでしたら良いのですが、

 

 

先住犬よりも後から来た子の方が気が強く、先住犬がいつも寝ているベッドから

追い出されたり、食べているゴハンやオヤツを横取りされたり、飼い主さんに

甘えたくて寄って来た時に追い払われたりなど、、、

 

 

長く生活をともにしてきた先住犬が、後から迎え入れた子に追い回される姿というものは、

見ていてとても心苦しいものがありますよね(泣)

 

 

だからといって、先住犬が可哀想だと犬同士の序列争いに割って入ってしまうことで、

序列がいつまでも決まらず、常に争いが絶えない状況が続いている、

というお家もありました(>_<)

 

 

 

そしてもう一つの考えは、今現在の人と犬との関わり合い方や飼い方が変化してきたことを

考えると、犬同士に決めさせるということが必ずしも正しい選択とはいえず、

 

 

 

すべてにおいて先住犬を優先し、必要とあらば、積極的に序列決めに

割って入り、飼い主さん自身が家族という群れの中でのリーダーとして

まとめていくべきだとの考えもあります。

 

 

これ、ドッグトレーナーの間でも二つに意見が分かれていますから、

素人の私達には、どちらが正しいのかなんて余計に分かりませんよね(^_^;)

 

 

そして犬種の組み合わせというのも、多頭飼いが成功するかどうかの大事な

ポイントの一つなんです。

 

私の場合、テリア種であるウエスティとチワワのどちらも、気性は荒い部類の犬種に入ります。

 

 

 

よくトリミング中に咬んでくる子の割合も多く、見た目の可愛らしさに騙されてはいけませんよ(笑)

 

 

 

ウエスティはアナグマなどの猟に使われていた犬種ですし、チワワはもともと気が強く、

甘やかされて育つとますます強気になってしまい、家族の中で1番偉い存在に

なって、飼い主さんにも何か不愉快なことがあれば咬みつき、我を通すことも

あるくらいなんですよ(^_^;)

 

 

 

体が小さいからと初心者向きかと思えば、そうではなく、よく初めて飼った

ワンちゃんがチワワで、ワガママに育ってしまい大変な思いをしたという

飼い主さんも多いはずです。

 

 

 

うちの子も例外にもれること無く、とっても気が強くて、平気でゴールデンなどの

大型犬にも勝てると思っているみたいでした(笑)

 

 

 

犬種本来の性格を考えた組み合わせにするのはもちろんですが、

それぞれの体の大きさというものも大事になってきます。

 

 

 

いくらお互いの相性が良く仲良しだとはいえ、例えばゴールデンなどの大型犬と

チワワなどの超小型犬が同じ空間で生活をした場合、悪気が無かったとしても、

 

 

 

何かの拍子に突き飛ばしてしまったり、体の下敷きになってしまったりなどの

事故も実際に起こっていることですから、極端な体格の違いというのは、

最悪の事態にもなりうる、ということは認識しておかなければいけません。

 

 

以前、当店に通っている子ではありませんが、ブルテリアとチワワを飼っている方がいまして、

その2頭は相性も良く、日頃からとても仲良しで、ほとんどケンカすることもありませんでした。

 

 

 

ところがある日、いつものように2頭で留守番をさせていたのですが、

帰ってきた飼い主さんがチワワの子を見てびっくり!!

 

 

 

なんと、チワワの子の片方の目が飛び出し、プラプラと今にも

落ちそうな状態でした。

 

 

 

急いで病院に行きましたが、結局片方の目を失うことになってしまいました。

 

 

 

どうやら留守中に何かのキッカケでブルテリアの子とケンカになってしまい、

顔面を咬まれてしまったみたいです。

 

 

 

ブルテリアはもともと闘犬ですから、いくら普段仲良しでケンカが無いといっても、

なにかの拍子にもともと持っている闘争本能が出て攻撃的になることはありますし、

 

 

 

これはどの犬種にも当てはまることだと思います。

 

 

 

これが例えば、同じチワワでしたら、ここまでの事故に

なることは無かったのではないでしょうか。

 

 

 

あと実際にあった多頭飼いの組み合わせであったのが、

 

 

 

20代女性一人暮らしのワンルームアパートで、先住犬としてキャバリアを2頭飼っていたところへ

ゴールデンよりも一回り大きいバーニーズマウンテンドッグの子犬を迎え入れたところ、

 

 

その体の大きさとパワーによりキャバリアが突き飛ばされたり、追いかけまわされたりと

大変な状況になっているようでした。

 

 

しかも、しつけなども出来ていない為、散歩では常に引きずられてしまい、

制御できないご様子でした。

 

 

このまま放置してしまったら、そのうちキャバリアの子だけではなく、飼い主さんも

事故などに合う危険性を感じたので、早い時期からの訓練に出すことを

勧めたのですが、経済的な理由により無理だと言っておりました。

 

 

 

その後、どうなったかは知りませんが、、、

 

 

 

みなさん、よ~く考えてみてください。

 

 

 

アパートのワンルームに一人暮らしする女性が、キャバリア2頭と

ゴールデンよりも大きいバーニーズを何もしつけなどせずに

同じ部屋の中で飼っているんですよ?

 

 

 

信じられないくらい無責任で無謀なことしていますよね(>_<)

 

 

 

私もその状況を始めて聞いた時は、ただただビックリして唖然としてしまいました。

 

 

 

飼い主さんの無知で安易な考えにはガッカリしましたが、そのような住環境の人にも

平気で売ってしまうようなペットショップには、怒りさえ感じました。

 

 

良識あるみなさんなら、この女性とショップの安易な行動に対して

信じられないし、ありえない、、、

 

 

 

そう、お思いになると思いますが、

 

 

 

とくにペットブーム最盛期の愛護法などが今ほど整備されていない頃は

あたりまえのように横行していたのですよ(泣)

 

(↑普段、仲が良いのになぜか正反対の遠い位置に落ち着く 笑)

 

 

本来、多頭飼いというのは、犬にとって、”自分は人間ではなくて犬なんだ”と自覚することが

でき、自立することで飼い主さんへの依存度も減ります。

 

 

 

その結果、1頭飼いの時にありがちな問題行動などが改善されて、

飼い主さんも頭を悩ませることが少なくなるから、

とても素晴らしいことなのですが、

 

 

 

犬種の組み合わせや、接し方、増やすタイミングなどを失敗してしまうと

ワンちゃんだけではなく、飼い主さん自身も不幸になってしまいます(泣)

 

 

 

すべての条件がうまくかみ合った時の多頭飼いは、

ワンちゃん、飼い主さんともにハッピーなことで、

毎日の生活がさらに楽しくなること間違いありません!(^^)

 

 

 

もし、そろそろ2頭目を迎え入れようとお考えでしたら、

ひとつ気をつけていただきたいことがあります。

 

 

 

それは、ペットショップなどで買う場合は、売場担当のメリットだらけのセールストーク

だけで多頭飼いするかどうかの判断をしないでほしいのです。

 

 

 

売場担当スタッフが皆そうだということではありませんが、

実際に当店のお客さまでこんなことがありました。

 

 

 

そのお客さまのワンちゃん、完全にワガママな一人っ子の性格で、

自分が一番偉いと思っており、飼い主さんに対しても、なにか気に食わない

ことがあれば躊躇なく咬むし、部屋中にマーキングをして歩く為に

飼い主さんも相当お困りのようでした。

 

 

 

ある日、何気なく入ったペットショップで、ショーケースに入った子犬を

見ながら、店員さんにマーキングと咬みつきで困っているとの話を

したところ、2頭目を飼うことを勧められたそうです。

 

 

 

店員さん曰く、「多頭飼いするとマーキングも咬みつきも治りますよ」とのこと。

 

 

 

どんな意図があってそう言ったかは分かりませんが、2頭目を勧める前に

去勢や接し方を変えたりなどの具体的なアドバイスも無く、単純にもう一頭飼えば

すべて解決するよと、そればっかりだったそうです。

 

 

 

毎日、部屋中にオシッコをかけられて、ちょっとしたことで咬まれている現状に

悩んでいる人の弱みにつけこんで、もう一頭売りこもうだなんて、

無責任だし、ありえないことです。

 

 

 

これで、2頭目を飼ったはいいけど、相性が合わずに余計にストレスを

抱え込む状況になったら、どうするんでしょうか?

 

 

 

実際にこのようなことがあるんです。

 

 

 

それから、先住犬との相性合わせとして、ペットショップに行き、実際に子犬と

合わせてみて、大丈夫そうなら飼うということもよくありますが、

 

 

 

お店で合わせた時は良かったけど、実際にお家に連れてきてからは、ケンカばかりで

大変だったという声も聞きます。

 

 

 

多頭飼い、犬にとっても人間にとっても、素晴らしいことではありますが、

それはいろいろな条件がかみ合った時です。

 

 

 

そしてワンちゃんは生き物です。

 

 

ぬいぐるみのように、要らなくなったからと捨てるわけにはいきません。

 

 

 

多頭飼いをしようと思った時、まずは先住犬の幸せを第一に考えて、

飼い主さんからの愛情を独り占めできてノビノビと過ごせる現状のままのほうが

幸せなのか、

 

 

一頭寂しく留守番しているよりも、兄弟のように遊べる子を増やしてあげるほうが

幸せなのかは、それぞれ飼い主さんとワンちゃんの環境や考え方次第だと

思いますので、衝動買いせずに真剣に考えてからの決断をお願いいたします(^^)

 

仙台のドッグサロン BONNEQUALITE 市川