犬の外飼いについて考える。

 

ボンヌカリテにトリミングで来店するワンちゃんのほとんどの子はお家の中で生活しています。

 

 

いや、ほとんどではなく、今トリミングで通っている子すべてですね。

 

 

おもに小型犬のトリミングが多いので、自然と室内飼いの子が多くなります。

 

 

十数年前の大型犬ブーム最盛期の頃でしたら、ゴールデンやラブラドールなどの

大型犬が多かったので、わりと外飼いしているという子も多かったです。

 

 

でも、今は小型犬が主流となっており、ゴールデンなどの大型犬が散歩をしている姿を

見る機会もめっきり減ってしまいましたね。

 

 

昔は大型犬といえば外で飼われているのがほとんどで、柴犬などの小型犬も

ほとんどの子が外で飼われており、たまに室内で飼われている柴犬がいると

珍しいな、思うほどでした。

 

 

今現在はというと、柴犬などの日本犬はもちろん、ゴールデンなどの大型犬も

室内飼いの子が多く、外飼いされているのは、中型犬の雑種が多いですね。

 

 

ペットブームが去り、人と犬との関わり合い方や距離感というものが変わり、

私個人的には、”犬とのくらし”も少しずつ熟成されつつもあるのかな、という印象が

あります。

 

 

ここ何年も夏の記録的な猛暑が全国的に増えていますし、さまざまな異常気象なども

増えていますので、そのことも後押ししているのかもしれません。

 

 

では、あらためて室内飼いについて考えてみましょう。

 

 

室内飼いのメリット

 

●常にそばにいるので、病気や体調不良などに気づきやすい

●犬に精神的な安心感を与えられる

●飼い主との関係性が親密になる

●盗難などに遭いづらい

●悪天候などから守られて1年を通して安定した環境で過ごせる

 

 

室内飼いのデメリット

 

●とくに換毛期などの抜け毛の掃除が大変

●部屋が動物臭で臭くなる

●トイレなどの躾ができていないと部屋中にオシッコをされたり、

家具などを悪戯されたりして壊されたりする

 

 

 

そして、犬種によっては外飼いするのに向き不向きがあります。

 

 

日本の風土に適しているのは、当たり前だけど日本犬です。

 

とくに柴犬、秋田犬、北海道犬、紀州犬、四国犬などの土着犬は向いているかも

しれませんが、外来の犬種をもとに作られた狆、日本スピッツ、日本テリア、土佐犬などは

向いていないかもしれません。

 

 

日本犬ではなくても、季節によって被毛が生え換わる犬種(ダブルコート)なら、外飼い向きと

言えるかもしれません。

 

 

ただし、ハスキーやサモエドなどの寒い地方原産の犬種には高温多湿の日本の気候は

厳しいと思います。

 

 

パグやフレンチブルなどのように鼻が短い「短吻種」と呼ばれる犬種も体を冷やすことが

苦手ですから、外飼いには向いていませんね。

 

 

暑さ寒さ、どちらにも対応出来なければいけませんので、プードルやマルチーズ、ヨーキー

などのようなシングルコートで寒さに弱い犬種もダメですね(>_<)

 

 

今までに見かけた外飼いのワンちゃんで、さすがにプードルなどは見かけたことはないのですが、

ヨーキーの外飼いは見かけたことがありました(汗)

 

 

ヨーキーもシングルコートで寒さに弱い犬種ですから、外飼いするのは、かなり酷なことです(+_+)

 

 

見かけるほとんどの外飼いの犬種は柴犬や秋田犬、日本犬ベースのミックス犬などですよね(^_^;)

 

 

ボーダーコリーなどのように運動量が多い犬種が基本は室内で過ごして、庭に自由に出て走り回れるような

環境だと一番良いのですが、なかなかそのような環境の子はいないですね。

 

 

室内飼いではなく、外飼いする一番の理由といえば、やはり室内をオシッコや毛で

汚されたくないとか、番犬として飼うからといった理由が多いかもしれません。

 

 

もし広々とした自宅の庭などがあり、放し飼いする場合に気をつけていただきたいのが、

 

●敷地から飛び出さないようにフェンスなどを設置する。穴を掘って脱走することがあるので要注意です。

身体能力が高い犬種は体高の2~3倍の高さでも飛び越えます。

 

●家庭菜園をしている場合はフェンスなどで囲うようにする。ネギ類などの犬にとって有害な植物を栽培している

場合は誤食して中毒を起こさないように注意。

 

●バケツなどに溜まった雨水などを放置しているとボウフラなどが繁殖し、蚊が発生してフィラリアのリスクを高めるので、

溜まったままの状態にしない。

 

おそらく、今の時代にワンちゃんを外飼いしている理由が”番犬として飼っている”という方は

ほとんどいないと思います(番犬よりもセコムなどの方が安心)

 

 

例え、先に述べたように日本犬などの日本の気候風土に適していると言われている犬種だとしても、

私個人的に室内飼いしてほしい理由があります。

 

 

それは、外飼いだと愛犬とのコミュニケーション不足になりやすいということです。

 

 

想像してみてください

 

 

ご自分の愛犬を外で飼っていたとして、毎日外でポツンと飼い主や家族が遊んでくれる

のを待っている愛犬の姿を、、、

 

 

あ、やっと遊んでもらえる!とテンションが上がったのもつかの間、頭を数回なでられたら、

サッサとお家の中に入ってしまい次はいつ遊んでくれるかも分からず、また待ちぼうけ。

 

 

お子さんが学校から帰って来た時に少しかまってもらい、

 

お母さんが買い物に行く時と帰ってきた時に少しだけかまってもらい、

 

お父さんが仕事から帰って来た時にかまってもらい、

 

 

毎日お散歩にある程度の時間連れて行ってくれるのでしたら、まだいいのですが、

お散歩にも行かずにずっとつなぎっ放しにされているワンちゃんもいますからね。

 

 

毎日、誰かがちょっとの時間かまってくれるのをひたすら待ち続ける生活が

果たして愛犬にとって幸せと言えるのでしょうか?

 

 

たとえ室内飼いされていても、お散歩に行かないのはもちろん、ずっとサークルの中から出ることもなく、

ほとんどかまってもらえずに放置されている子もいますが、

 

 

もともと群れで生活してきたワンちゃんにとっては、しょっちゅうかまってもらえないとしても、

常に家族と一緒の空間で、いつもの生活を送っているほうが安心感に包まれて

幸せに感じるのではないかと思っています。

 

 

べつに外飼いすることが悪い!というわけではありませんが、人と犬との関わり合い方が

変わってきた現代では、室内飼いのほうが飼い主さん、ワンちゃん、どちらにとっても

幸福感を得られるのではないでしょうか(^^)