耳毛は抜かずに切る時代。

仙台でトリミング・ドッグスパなら、ドッグサロン ボンヌカリテへ♪

 

ということで、まだまだ正月気分がぬけないよ~という方も多い1月前半ですが

耳毛ケアのお話でもいかがでしょうか(笑)

 

さて、普段から”耳毛”と聞いても、あまりピンと来ない飼い主さんも多いかと思いますが、

耳毛の多い犬種を飼っている飼い主さんにとっては、わりと身近な存在かもしれませんね。

 

耳毛が多く生える犬種といえば、シュナウザー、シーズー、プードルなどですが、

トリミングでドッグサロンに行った際に処理してもらう以外にも、ときどき動物病院でも

処理してもらってます、という方もいると思います。

 

今までの耳毛処理といえば、”カンシ”とよばれる毛をはさむ道具を使ったり、指などで

1本残らずに抜き取る、というのが一般的で当たり前とされてきました。

 

耳の中の生えている毛を無理やり抜き取るわけですから、もちろん痛みや苦痛

ともないます。

 

キャイーンと悲鳴をあげる子必死に動いて抵抗する子恐怖から咬みついてくる子

などなど、ある程度慣れや諦めから抵抗せずにジッとしている子もいますが、

ほとんどの子にとっては恐怖と苦痛以外のなにものでもないような感じです。

 

われわれトリマーにとってみても、学生の頃から当たり前のようにしてきた耳毛抜きは、

抵抗しないでジッとしてくれる子はお利口さんな子で、嫌がって抵抗する子は我慢が足りない

ダメな子、なんて思ってるトリマーも多いかもしれませんね。

 

動物病院でも、耳の中の通気性を保つためにも、トリミングに行った際は1本残らず

耳毛を抜いてもらってください!と指導する獣医さんも多いので、私達ドッグサロンとしても、

獣医さんの指示だから、と嫌がり抵抗するワンちゃんを必死にあやしながら、1本も残さないようにと

耳毛を抜いていました。

 

ボンヌカリテでは無理やり抑えつけての施術はやらない、という理念を持って施術していますので、

必死に抵抗する子ですと、耳掃除だけで20分以上費やす子もおりました(汗)

 

そうやって耳毛を抜かれ続けた子はどうなるのでしょう?

 

さらに痛みと恐怖で、ますますトリミング嫌いになり、精神的な負担が大きくなります。

 

もちろん、お店には入りたがらず、飼い主さんが「トリミングに行くよ~」なんて声を

かけたものなら、尾を下げながら物陰に隠れて出て来ない、なんてことも

よくあることなんです。

 

ワンちゃんを可愛くキレイに変身させて飼い主さんに喜んでもらいたい!という気持ちで

やさしく声をかけながら一生懸命に施術している私達からすると、

とても悲しいことです(泣)

 

今までは”耳毛を抜く”ということ以外に耳毛処理の選択がありませんでしたので、

どうしようもできませんでしたが、

 

今は新しくもう一つの選択肢ができたんです!

 

それはこちらの、、、

 

 

”耳毛切り専用ハサミ”

 

このハサミを使って、耳毛を抜かずに切って処理することが可能になったのです!

 

えっ!でも、、耳の穴にハサミなんて近づけたら危ないのでは!?

そう思った方も多いかもしれませんね(笑)

 

でも、心配ございません!

 

これを見て下さい↓↓

 

刃先がカーブしているのがお分かりですか??

カーブしていることで皮膚を挟みにくくなっています。

そして刃の作りも特殊に作られており、例えば、刃を皮膚に当てながら

シュッと引いた場合でも切れないんです!

 

刃と刃がクロスした時にしか切れない作りになっているから、万が一ワンちゃんが

急な動きをして刃が皮膚に当たってしまった時でも安心です。

 

と、このように耳毛処理に新たな選択肢が増えたわけですが、

では、”耳毛を抜くということ”の何が問題なのでしょう?

 

数年前から関東を中心に活躍している”皮膚科専門の獣医チーム”という方々がおります。

 

その皮膚科専門の獣医さんが耳毛を抜くことによる弊害耳毛切りハサミを使った処理の

仕方を提唱し始めたことによって、少しずつドッグサロンにも浸透してきました。

 

まずは実際に耳毛を抜いたあとに耳の中の皮膚を顕微鏡で見たところ、小さな細かいキズがついており、

赤く炎症を起こしていました。

ただでさえ、ジメジメして細菌が繁殖しやすい環境である耳の中に細かいキズができたとすれば、

そのキズから細菌感染をおこしてしまう可能性があります。

 

定期的に耳毛をキレイに抜いて掃除をしているにもかかわらず、常に耳垢が多く

汚れている状態が続いているという子は、もしかして細かいキズから細菌感染していることも

原因としてあるかも知れない、という指摘もあり、清潔に保つためにしていることが

逆に悪化させてしまっているという悪循環に陥ってしまう可能性もあります。

 

次に見える範囲の耳毛をすべて1本残らず抜いた後、散歩などの日常生活を行って1ヵ月ほど

経過してから耳の中に内視鏡を入れて見てみたら、草花の胞子や塵ホコリ、耳毛を抜きやすく

するために使われる白い粉状のパウダーなどが固まって詰まっている状態でした。

 

本来耳毛というのは、人間の鼻毛と同じように外からの異物混入を防ぐ役割があるにもかかわらず、

通気性確保という名のもとにすべて抜かれてしまい、結果として外からの異物混入を許して

しまうという状況になっていました。

 

じつは皆さまもご存じかもしれませんが、ワンちゃんのお耳の中の構造は、くの字に屈折しており、

外から見える範囲から、さらに屈折した先に鼓膜がありますので、私達が今までに1本残らず

耳毛を抜き取ったとばかりに自己満足でスッキリ爽快!なんて思っていたのは、結局のところ、

見える部分の耳毛しか抜いておらず、その奥にもまだ耳毛が残っていることも分からずに

すべて抜いたと勘違いしてた、というような状態だったのです。

 

結局はすべての耳毛を抜き去るということ自体が難しいことであり、中途半端に抜くことで、

余計な苦痛を与えて異物混入を許してしまう、ということを繰り返していたということになります。

 

耳毛が多い犬種でも長く伸びた耳毛をハサミでカットするだけでも十分に通気性を

確保できるそうです。

 

それでは、改めて耳毛を抜くことによる弊害などを整理してみます。

 

①耳毛を抜いた瞬間にビックリしてワンちゃんが動いてしまい、カンシの先端がデリケートな耳内皮膚に

刺さりそうになる。

 

②耳の中の毛を必要以上に抜いたことにより、細かいキズがつき、そこから細菌感染して耳内が病んでしまう。

 

③耳毛を抜いた時の刺激が気になってしまい、自分で耳を掻きむしって、血を滲ませてしまう。

 

④仔犬の頃からの耳毛抜きによる痛みと恐怖で、トリミング自体が嫌いになり、お店に入りたがらず、

トリマーに対しても不信感ばかり募り、トリミングに行くたびに精神的なストレスがかかる。

 

⑤耳毛を抜いた時の痛みや苦痛で、耳や顔周辺に触れようとしただけで、耳毛抜きと勘違いし、

怒って触らせないようになり、健康維持のための適切なケアができなくなる。

 

などなど、色々な弊害が起こっておりました。

 

それがこの”耳毛切りハサミ”を使うことにより、今までは必死に

抵抗していたお耳掃除も、、、

 

「あれ?今日の耳掃除はいつもと違って痛くないぞ!?」

 

という認識に変わって、あんなに必死に抵抗していた子が少しずつ

嫌がらなくなったということもありました。

 

大好きなワンちゃんと楽しくふれあいながら、トリミング施術して、

可愛く仕上がった愛犬を見て喜んでいる飼い主さんと、

そんなテンションが上がった飼い主さんを見て何が何だか分からないけど、

うれしいなーと、これまたテンションが上がっているワンちゃんが楽しそうに

帰る姿を見送るたびに、幸せを噛みしめている私達ドッグサロンスタッフからすると、

 

「ワンちゃんが嫌がって店内に入りたがらない」、「トリミングルーム内では終始震えている」

「お家に帰った後も緊張からの疲れで、グッタリしている」、

「その様子を見た飼い主さんが心配になり、何かされたのでは?とお店に不信感を持つ」

 

などのように、逆にワンちゃんと飼い主さんの笑顔を奪ってしまうことをしていたかと思うと、

とても残念で悲しくなってしまいます。

 

 

それが、この”耳毛切りハサミ”の登場によって、そのような苦痛や負担をかけずに

施術できるということが何よりうれしいですね!

 

私達ドッグサロンスタッフとワンちゃんからすると、まさに”救世主”といったところでしょうか(笑)

 

このように、昔は良しとされていたことが、数年後には間違いだったとなることはよくあることで、

私達ペット業界に限った事ではなく、どの業界にでもあることだと思います。

 

ワンちゃんのトイレのしつけにしても、15年以上前に発売されていたペットシーツの包装には、

イラストでトイレのしつけの仕方というのが書いてあり、

「粗相した場所にワンちゃんを連れていき、床に鼻を押しつけながら叱って下さい」

今では絶対タブーとされているトイレのしつけ方法が堂々と推奨されていましたからね(汗)

 

ワンちゃんのこと以外でいうと、中学生の頃の部活や体育の時などは、たとえ真夏の炎天下で

あっても、その活動中はいっさい水分補給させてもらえず、終わった後でしか水分補給できません

でした。

 

今では熱中症にならないように小まめに水分補給をするというのが当たり前ですからね!

 

よくあの当時、みんな熱中症にならなかったな、と感心してしまいますよ(笑)

 

医学や科学技術の進歩、人の考えの変化などによって、昔正しいとされていたことが数年後には

間違いなことに変わり、それに代わって新しいやり方や考え方が主流になる、このようなことは

これからも続いていくと思います。

 

ボンヌカリテはこれからも常に”愛犬の負担が減って飼い主さんが笑顔になれること”

最優先に考え、取り組んでいきたいと思います。

 

仙台のドッグサロンBONNEQUALITE(ボンヌカリテ)